こんにちは、バーチャル社会福祉士の原田ちさとです!

今回は、急な入院への備えについて、公的な制度の使い方をご紹介します。

 

急な入院に備えよう

入院医療費はいくらかかるかわかりません。

1週間の入院でも、何十万とかかる場合もあります。

 

医療保障型保険に入っているから大丈夫?

「うちは保険に入ってるから大丈夫!」

そんな方も多いと思います。

でも、いざ保険金を請求しようとなった場合に、入院期間の証明として「医療費の領収書」が必要となる場合があるのです。

つまり、いったん高額な入院医療費を支払った後でないと保険金を受け取れないケースがあります。

加入している保険の、保険金の請求方法を、いま一度確認してみてください。

 

高額療養費で安くなるんでしょ?

健康保険の高額療養費は、申請することで一定額以上の医療費を支払った場合に、その一定額を超えた金額を還付する制度です。

つまり、高額療養費も基本的には医療費を支払った後でないと請求できません。

そんなにたくさんの医療費、支払えない…という方のために、高額療養費を担保に8割までの金額を貸し付ける制度もありますが、とてもややこしいですね。

というわけで、高額療養費を上手に使うには、「限度額認定証」という証明書がカギになります。

 

限度額認定証を発行してもらおう!

国民健康保険であれば、役所の保険年金課(名古屋市の場合)に「限度額認定証をください」と言うだけでその場で発行してもらうことができます。また、協会けんぽなどでも窓口に行けば即日発行してもらえますし、郵送での発行も受け付けています。

この限度額認定証には、あなたの1ヶ月にかかる医療費の上限額がいくらですよ、という内容が書かれています。

限度額認定証を病院に渡すことで、その上限額以上に医療費を支払う必要がなくなるのです。

 

急な入院で事前に準備ができなかった場合には、家族に発行手続きを手伝ってもらうしかありません。

では、もしあなたが一人暮らしで、家族も遠方で手伝いに来れない場合はどうしたらいいでしょうか。

ひとつの方法としては、退院する時に病院に支払いを待ってもらって、限度額認定証を入手してからお会計することです。

でも、入院が数ヶ月にわたる場合は、入院費は1ヵ月ごとに支払わなければなりません。

 

事前に限度額認定証を入手しておこう

急な入院、頼れる家族や友人がいない、そんな場合が想定されるなら、事前に限度額認定証を入手しておくのがベターでしょう。

限度額認定証は入院が決まっていなくても発行してもらうことができます。

そして健康保険証と一緒に携帯しておくことで、いつ入院となっても限度額以上の医療費の支払いが不要になります。

それに、入院した場合に医療費がいくらかかるのかがわかるので、ライフプランを立てやすくなるでしょう。

 

限度額は所得によって異なります

高額所得者は限度額も高く設定されています。

この表をご参照ください。

全国健康保険協会WEBサイトより引用

70歳以上の方の場合は、この表の限度額とは異なりますのでご注意ください。

 

民間の保険は、公的な制度を抑えたうえで活用しよう!

民間の生命保険ではとてもたくさんの種類や保障がありますが、高額療養費などの制度を上手く活用した上で必要な保障だけを選択すると、家計の無駄も省けるでしょう。

保険の検討の際には、ぜひ高額療養費制度のことも頭に入れておいてくださいね!

 

バーチャル社会福祉士の原田ちさとでした!