こんにちは、なごや社会福祉士事務所の行成です。

私は特養で働いていたことがあるのですが、毎日記録を書くのに時間を取られて、結果残業が増えるという悩みがありました。

ちなみに、その現場では入力はiPadとパソコンのどちらでもできるようになっていて、勤務時間中は見守りをしつつiPadで、勤務時間が終わるとステーション内にあるパソコンから入力、という感じで行っていました。

しかし、どちらで入力するにしてもちょっとしたストレスがあったんです。

介護用語の変換をスムーズに行う

例えば「自己にて上衣の更衣を行う」と入力しようとすると、「事故に手上位の行為を行う」みたいなおかしな変換がパッと出てくるわけです。小さいことですけど、こういうのを一発で変換出来たら気持ちいいですよね。

と、いうわけでよく使う介護用語を辞書登録することにしました。

辞書登録という手段

パソコンであればたいていはIMEという辞書ツールをご利用かと思います。

デスクトップの右下にいる「あ」と書いてあるやつです。

この「あ」を右クリックすると、IMEのメニューが出てきます。
その中の、「単語の登録」をクリック。

出てきた画面に変換したい言葉を入れていきます。

「単語」が変換したい漢字、「よみ」が何を入力したら「単語」に変換されるか。
入力したら、「登録」ボタンを押すだけです。

今どんな単語が登録されているのか見るときは、左下の「ユーザー辞書ツール」をクリックしてみましょう。

ちなみに、iPadの場合は「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書」から同じことができます。

 

辞書登録を応用して入力の手間をさらに削る

せっかく辞書登録をするのなら、さらに一歩先にいってみましょう。

と、いうわけで「短縮よみ」登録です。

毎日のルーチン入力ってありますよね。

例えばある利用者さんの一日の場合

  1. 「自己にて起床、更衣と整容を行う」
  2. 「フロアにて体操を行う」
  3. 「洗濯物をたたむ」
  4. 「一般浴にて自己にて洗体、洗髪を行い風呂桶をまたいで入浴する」
  5. 「食器とトレイを布巾で拭く」

これらを毎日行っているとしたら、毎日同じことをいちいち入力しなければならないわけです。

そこで「短縮よみ」の出番。

「短縮よみ」で入力の手間をグッと減らす

さあ、上記のルーチン入力をこのように登録してみました。

「たいそう」と入力するだけで「フロアにて体操を行う」がまるで予測変換のように現れます。

私がいた特養はユニットケアだったので、隣のユニットと合わせても利用者さんはマックス20人でしたから、それぞれの方の苗字その方固有のケア内容を入力したりもしていました。

 

私がいたユニットでは結果的に、ケア内容の入力の手間が大幅にカットでき、その分利用者さんのケアに充てる時間が増えましたし、残業時間も減りました。

たかが辞書登録、されど辞書登録。

ルーチン化している記録の入力の手間を省いて、ケアの質を高めて、コストカットしていきましょう。