こんにちは、なごや社会福祉士事務所の行成です。
皆さんは元気回復行動プラン(WRAP)を知っていますか。
これは「現在の状態を自分なりに改善したい」と思う方なら誰でも用いることができます。
たとえば「うつ病」や「パニック障害」から「関節リウマチ」、「糖尿病」にいたるまで、身体の痛みや心理的な苦痛を持っている人々にとって役に立ちます。
元気回復行動プランの作り方
元気回復行動プランは7つのセクションに分かれています。
- 元気に役立つツールボックスをつくる
- 日常生活管理プランをつくる
- 引き金となる出来事に対処するプランをつくる
- 注意サインに対処するプランをつくる
- 調子が悪くなってきたときのプランをつくる
- 危機的状況(クライシス)に対処するプランをつくる
- 危機的状況を脱したときのプランを作る
この7つのセクションをノートなどにまとめて完成です。
ただし、一度作って終わりではなく、実際に実践してみてあまり意味がなかったものや、逆に書いていないけれど役に立ったことなどを随時追記・修正していき、よりよいプランを作っていきます。
今回は最初のセクション、「元気に役立つツールボックスを作る」について解説していきます。
1.元気に役立つツールボックスをつくる
バインダーやノートを使うか、元気に役立つツールボックスを活用してみましょう。
ここでは、
- 元気でいるために毎日する必要のある事や工夫
- 困難な感情を軽減するための方法
- 気分を良くするために行うこと
などを、「道具」として書き出していきます。
自分で考えて書いていってもいいですし、医師やパートナーなどと話し合いながら勧められた方法、セルフヘルプグループなどで出たアイデアなどを書いてもいいでしょう。
例えば、私の場合は以下のように書き出しました
Twitterを見る、Twitterで発信する、ブログを書く、仕事をする、イラストを書く、小説を書く、パソコンでイラストに色を塗る、WEBサイトを作る
掃除機をかける、床の拭き掃除をする、トイレを掃除する、布団を干す、家族のために食事を作る、買い物に出かける、シャワーを浴びる
散歩に出かける、ウインドウショッピングをする、ビリーズブートキャンプをする、ランニングをする
自分のために使うお金を用意する、自分のための買い物を楽しむ、Amazonを見る、予定を作る、一人で出かける
化粧をする、マニキュアを塗る、爪の手入れをする、ヘアアレンジを楽しむ、香水をつける、ほうじ茶ラテを飲む
音楽を聞く、歌う、カラオケに行く
勉強をする、資格を取る、本を読む、漫画を読む
自分の気持ちを聞いてもらう(主治医、夫、家族など)
寝る、横になる、泣きたくなったら泣く、おいしいものを食べる、薬を欠かさず服薬する、食事を作ってもらう
これはもちろん、今後のプランを作っていく中で「これも役に立つな」と思ったものを追記していって大丈夫です。
「これをすると自分が元気になる、気分が落ち着く」ことをできるだけ多く書き出していきましょう。
次回のブログでは具体的なプラン作りに入っていきます。