こんにちは、なごや社会福祉士事務所の行成です。

前回に引き続き、元気回復行動プラン(WRAP)について解説していきます。

前回の記事:元気回復行動プランを作ろう①導入編

日常生活管理プランをつくる

バインダーやノートを使うか、日常生活管理プランを活用してみましょう。

元気を保つために日ごろから行っていることを書き出して、それらを忘れずに毎日行うことが、元気に過ごすための重要なステップになります。

日常生活管理プランでは、元気な状態を維持するために何をするべきかを「道具箱」から選び、記入していきます。

また、調子のよいとき(=日常生活管理プランを利用するとき)がどんな状態なのかも、あわせて記入していきます。

いい感じのときの自分はどんな様子?

良好な状態を保っているときの自分の様子を書き出してみましょう。

例えば…

眠くない、頭がクリア、次に何をしようか考える、自分のために時間を使える

決まった時間に起きて、食事や服薬ができる、散歩に出かける、買い物や用事に出かける、外出が楽しい

Twitterやブログで発信する、音楽を楽しむ、よく会話をする、身だしなみに気をつかう

日常生活管理プランでは、そんな「いい感じ」のときに実行するプランです。

元気でいるために毎日するとよいことは何ですか?

いい感じな自分をたもつのに役立つことを、「道具箱」から探して書き出してみましょう。

例えば…

掃除や洗い物などの家事を行う、シャワーを浴びて丁寧に身体を洗う、化粧をする、爪の手入れをする、マニキュアを塗る、ヘアアレンジを楽しむ

家族と会話をする、音楽をかける、歌う、ほうじ茶ラテを飲む

1時間以上の散歩、ビリーズブートキャンプをする、ランニングをする

また、毎日ではないけれど、時々することでより元気を保てることを「道具箱」から探して、書き出してみましょう。

例えば…

自分のために使うお金を用意する、自分のための買い物を楽しむ、香水をつける、カラオケに行く、ウィンドウショッピングを楽しむ、勉強をする、本を読む

 

ここで「道具箱」の中から書き出したことを、意識的に毎日行うことで、「いい感じ」の状態を保つことができるでしょう。

ただ、日常生活管理プランを実行していても、仕事や生活をしていく中で何かをきっかけにして調子を崩すこともあると思います。

次回は調子を崩す引き金になる出来事や、調子が悪くなりかけているサインについて考えていきます。